ごきげんよう、小川馨です。
本日は「宝石の国」を見た感想を話していくわよ。
当記事では、アニメ『宝石の国』を見た視聴した感想や評価を書いていきます。
この作品ね、すごく面白かった。設定が難しそうって理由で避けてたけど、
絶対に見たほうがいい作品だと思いました。
「どんなアニメも見てみることが大事なんだだなぁ」by.かをる
個人的に「メイドインアビス」や「まどマギ」のような作品が好きな方。
特にハマるのではないかと思います。
ネタバレにはならないよう細心の注意を払いますが、
人によってはネタバレだと思う可能性があります。
ご注意くださいませ。先を読む際は、自己責任でお願いします。
どんな人にオススメ?
『宝石』が好きな人』『派手なアクションが見たい人』『鬱展開が好きな人』
宝石の国とは、どんな作品?
今から遠い未来。地上の生物が海に沈み、海底の微小な生物に食われて無機物となり、長い時間をかけて結晶となった宝石生命体、のような存在が生まれた。その宝石のカラダを持つ28人は、彼らを装飾品にしようと襲い掛かる月人(つきじん)に備えるべく、戦闘や医療などそれぞれの持ち場についていた。月人と戦うことを望みながら、何も役割を与えられていなかったフォスは、宝石たちを束ねる金剛先生から博物誌を編むように頼まれる。漫画界で最も美しい才能が描く、戦う宝石たちの物語。
今から遠い未来、宝石のカラダを持つ28人は、彼らを装飾品にしようと襲い掛かる月人に備えるべく、戦闘や医療などそれぞれの持ち場についていた。月人と戦うことを望みながら、何も役割を与えられていなかったフォスは、宝石たちを束ねる金剛先生から博物誌を編むように頼まれる。 「このマンガがすごい!2014」オトコ編第10位にランクイン!!
Amazon『宝石の国(1)』紹介ページより引用
宝石達は、月からの侵略者である月人と戦っています。
宝石は、身体が多少欠損しても継ぎ接ぎをすることによって、
元通りの姿に戻って生活をすることが出来る。
要するに死という概念は存在しない世界。
ただ、リスクがないかと言われればそうでもなく、
身体の欠損具合と連動して記憶がなくなってしまう。
そんな宝石にも元に戻れない場合、宝石達にとっての死が訪れる瞬間。
それは「全てを月に持っていかれてしまった場合」。
継ぎ接ぎもすることが出来ないから、実質的な死。
だから死にものぐるいで仲間達を守るために、宝石は日々戦い続けています。
でも、主人公のフォスはそんな宝石達の中でも硬度が低い3。
ちょっとした衝撃で割れてしまうため、戦いには不向き。
……なんだけど、持ち前のドジさから他の仕事にも向いていない。
なんの役割も与えられてないフォス。
そんなフォスが、「何者」かになろうとがんばるお話。それが『宝石の国』です。
見どころ①『魅力的な宝石達』
宝石の国で一番の見どころだとアタシが思った部分。
それは、なんといっても個性豊かで魅力的な宝石達!
特にアタシが気に入ったのは、金剛先生でした。
先生とあるように、宝石達から慕われていて、
皆を指導する立場にある金剛先生。
どこかヌケてるけど、宝石思いで優しい父親のような存在。
そしてとにかく強い。金剛先生が画面内にいる時の信頼感が半端ない。
美人が多い宝石達の中でも、ひときわ体格が大きくて袈裟を着ていたりします。
端的に言うと、カッコいい坊主。
あと、声がめちゃくちゃ良い。
CV.中田譲治さんキャラが好きです(言峰綺礼とかアーカードとか)
もう一人お気に入りの宝石がいます。
ただ、その宝石の紹介の前に、ちょっとした小話をご紹介します。
CGWORLDでのインタビュー記事なのですが、
宝石の質感をイラストで表現はできない!と判断されて、
全編フルCGでアニメーションを制作することになったとのこと。
その際に話されていたこだわりポイントについて、
引用を踏まえてご紹介します。
本作で最もこだわった点のひとつに、宝石の質感表現がある。本作に登場するキャラクターは、様々な宝石がモチーフとなっており、髪にそれぞれの宝石の質感が現れている。京極尚彦監督は髪の質感について「当初から、髪はキラキラしたクリアパーツが動いているようにしたいと考えていました」と話す。しかしリアルな宝石の質感を作画で表現することは困難であり、CGによる挑戦となった。とはいえCGであっても、セル調の作品に共存させる宝石の質感づくりは一筋縄ではいかない難しさがある。そこで2015年秋の企画初期から山本健介VFXアートディレクターがルック開発に参加し、宝石の髪の試行錯誤が始まった。
TVアニメ『宝石の国』制作秘話~フォスを例に紐解く宝石の髪の質感づくり篇~ 執筆:佐藤平夥
一番綺麗だと思ったキャラクターはダイヤモンド。
ダイヤモンドの名前を冠するだけあり、作中で最硬の硬度をもっています。
その硬度はなんと驚異の10。
硬ければ硬いほど強い世界である宝石の国ですが、
性格は非常に温厚で恋愛話が大好きだったり。
本作は意外と殺伐としている瞬間も多いのですが、
このまったりのほほんなダイヤモンドが癒やしの時間でした。
ダイヤモンドと比べると、フォスは本当に柔らかいわね
すごくこだわって作られた美彩なモデル。
実際にこのモデルが動いて喋ります。
PVにもあるように、色んな宝石が出てきます。
おそらく、この記事を見ているアナタも、きっと好きな宝石に出会えるはず。
見どころ②『耽美かつ迫力満点のバトルシーン』
正直、アタシは原作漫画のバトルシーンを見た時、
「ちょっと見づらいな…」というのが率直な感想でした。
しかし、その原作漫画の雰囲気を崩さず忠実に再現したバトルシーン。
それどころか、CGアニメでしか出来ないような表現がてんこ盛り。
フルCGのアニメってどんな感じなのだろう?と思っていたのもつかの間。
気づかぬうちに夢中になって見ていました。
月人は、弓のようなものを宝石に向かって掃射することで戦います。
宝石達は削れたり、砕ける被害を最小限にするために避けるのですが、
その矢の避け方がどのキャラクターも格好良いんです。
特にバトルシーンが凄い宝石はブラックダイヤモンドのボルツ。
金剛先生が静の強さなら、ボルツは動の強さ。
宝石達の中で唯一の多結晶体のため、ダイヤモンドの品種の時点で硬いのに
ダイヤモンド属の中でもより割れにくい硬さを持っているのがボルツです。
硬度はダイヤモンドと同じ10。
多結晶体のため、それ以上の割れにくさを持ってます。
口は悪いんだけど、仲間思いで誰もケガさせたくないし傷つけたくない。
それをこじらせていますが、その気持ちを抱くほどの強さを持っています。
戦い方は、硬さを活かして髪の毛も武器として使って戦ったり戦略の幅も広い。
金剛先生と同じくらい画面にいると安心感のある宝石、それがボルツ。
ボルツの戦闘シーンは一見の価値があります。序盤から大活躍です。
上で紹介をしたダイヤモンドの戦闘シーンも個人的には結構好きポイント。
世界観にあった素晴らしいオープニング「鏡面の波」
ここまで作品内の見どころを紹介してきましたが、
最後に作品外の見どころを紹介します。
それは、世界観とピッタリハマったオープニング。
オープニング映像も儚さと力強さを感じる宝石のような映像になっています。
とても強い。でも、割れてしまうというリスクを抱える儚さ。
そんな世界観を象徴するテーマソング「鏡面の波」
歌声も儚さと力強さが混在する曲になっています。
最終話はオーケストラになっており
オープニングで聞く「鏡面の波」とは違う雰囲気になっています。
アタシはどちらのバージョンも好きだけど、
オーケストラの方が好きかも?
まとめ
好きなポイントを中心に紹介してきました。
「宝石が好きな人」「色んな声を聞きたい人」「少し重い展開が好きな人」に、
特にオススメが出来る作品だと思います。
本当はもう少し触れたいポイントもあるのですが、
ネタバレになってしまうので割愛します。
是非、この先はご自身の目で確かめてみてくださいませ。
2017年のアニメなので、7年前のアニメとはなりますが、
今見ても十分楽しめるアニメです。これは間違いない。
そんな、アニメ「宝石の国」が見られるサブスクはこちらになります。
市川春子さんによる原作漫画「宝石の国」は、
2024年4月25日発売の『月間アフタヌーン』(6月号)で完結しました。
これはアタシの予想なので、あまり鵜呑みにはしてはいけませんが、
再来年くらいにはアニメ第二期が期待出来るのではないかと勝手に思っています。
あくまで予想です。というか、アタシがアニメで続きを見たい!
記事を書くにあたり、最終巻である13巻を除いた原作漫画を読了後に書いてます。
アニメは原作漫画5巻くらいまでを映像化していますが、続きもずっと面白いです。